GOLD REPORT ─ MACRO & MONEY FLOWCLOSE 2026.06.05 / ISSUED 06.06
WEEKLY GOLD REPORT — SUMMARY — 2026.06.06

偽のブレーキと、その破れ目

金は本来上がるべき局面にある。止めているのは需給ではなく、壊れたBEIが作り出した「見かけの高実質金利」=偽のブレーキ。近い内は厳しいが、その偽のブレーキを破る強制力は2つ ── ①FRBの信認の崩れ②確実な景気後退。どちらかが来た時、価格は速い。

KEY POINTS ── これとこれ
6/5に200日線を約2.5年ぶりに下抜け ② 実質金利は無関係(2023-25に実質金利+2%のまま金+146%が証明)→上昇トリガーは「金利低下」でなく2つ:①FRBの信認の崩れ ②確実な景気後退/金融崩壊
利下げ期待の出尽くし(決算良くても上がらない) ② capex-ROI(通信ダークファイバー型・循環融資、$1兆の問い)
資金避難所はドル現金のみ(国債も金も逃げ場にならず) ② 信用は静か(HY 2.74)=構造崩壊ではない
金(金色)200日線=40週SMA(シアン破線)米10年実質金利(青・右軸)。2020〜直近。 読み筋: 2023/10〜2026/1、実質金利が約2%で高止まりしたまま金は$1,832→$4,510へ+146%。実質金利は金のアクセルでもブレーキでもなかった。直近は放物線の調整で200日線を下抜け、実質金利の小幅上昇は寄与因子にすぎない。

GOLD

近い内は厳しい / 本格上昇は2026末〜2027、引き金は2つ「①FRBの信認の崩れ ②確実な景気後退」
70%
偽のブレーキ ─ 壊れたBEI→見かけの高実質金利+ポジション
20%
実在のファンダ逆風 ─ TIPS=CPI連動+実質2%超の対抗馬
10%
放物線の過熱調整 ─ 2月$5,600→現$4,329(−23%)

② 株式

全面高は終了 / 業績主導のジリ高か、capexエアポケットか
70%
利下げ期待の出尽くし ─ マルチプル拡大の燃料が尽きた
20%
capex-ROI疑念 ─ 通信過剰建設+循環融資型(≠2000年型倒産)
10%
ポジション・テクニカル

③ マネーフロー

今週 05/30-06/05 ─ タカ派実質金利ショックによるデレバレッジ
※ 本レポートは分析であり投資助言ではありません。出所:Investing.com(価格・週足)、FRED(実質金利DFII10・BEI・CPI/PCE・雇用)、各社決算・FT・Morgan Stanley・Sequoia・MIT・Kitco・Capital.com 等。200日線は日足が直近3か月のみのため40週SMAで代用(市場報道の日次200日SMAと同水準)。数値はレンジ・推計を含む。