UNIVERSAL COIN — CPI INTELLIGENCE / 3-FACTOR MODEL

原油は下がった。
物価は下がらない。

CPI予測V0.7 — 5/29経産省石油統計速報4月分でナフサ販売▲35.6%・ガソリン▲10.9%が確定し、上流ショックが予測通り展開していることを実証。①は確率ゼロにつき参考表示、②③④Dの4シナリオで運用。3要素×全月次でCFR起点→真水→公式→数量→金額→変動費しわ寄せまで一気通貫。7月食品値上げ2,269品目(日経5/29)で価格転嫁の実証ステージに入る

2026 . 05 . 30 V0.7 — 5/29速報実証反映 + 食品値上げ2,269品目織込 + 弾性係数0.095導出公開 最頻② 真水ピーク 旧+10.14% → 新+6.1% 確率配分 ②30/③10/④30/D30%(①廃止) 起点 真水+2.0%(26/3起点) / 公式+1.4%(26/4実績)
/ 013要素モデル — 操作盤
単価×数量=金額の3要素を4シナリオ+参考①の同時表示。下のスイッチで表示を切替(全ダッシュボード連動)。KPIは旧V0.5比の改訂幅も表示。
CPI(単価)×実質消費(数量)=名目消費(総額)

日本型挙動: 数量変化 ≈ −真水CPI(賃金+2.5%固定の保守前提)。2014・2023・2026/3で実証済。

SCENARIO
① 5月末0% 参考
② 6月末30%最頻
③ 7月末10%
④ 9月末30%
D 解放なし30%
/ 02CFR起点 — 「原油安」が物価を下げない理由
原油先物の下落は早期解放を織り込んだ「見かけ」。日本が実際に払う着値(CFR)は、船賃・保険・迂回が上乗せされて高止まりする。これが「原油安でも物価が下がらない」核心。(CFRの統合経緯・係数は巻末Eに詳述)
原料(FOB)
Brent $99
先物は合意期待で下落
+
船賃 VLCC
$10万/日
前年の2倍で高止まり
+
戦争保険
25-35%
運賃総額に占める比率
+
喜望峰迂回
+10-14日
実質船腹が縮小
=
日本着 CFR
高止まり
先物と乖離($35差)
単価カーブ — 真水CPI(実線, V0.6) vs 公式CPI(点線)
◆=2026/4 公式CPI実績+1.4%(実測アンカー)。V0.6改訂で②は下方、④Dは原油軌道駆動で深化。
実線:真水CPI(V0.6) 点線:公式CPI ◆ 4月実績アンカー

最大の発見 — ①先物下落 と ②船賃高 は相殺ではなく ② が勝つ

市場は「米イラン合意期待で原油先物$108→$99下落=物価も落ち着く」と読む。だがこれは先物の見かけ。IEEJ実測では現物Dated Brentと先物に$35の乖離が生じ、日本が買う現物は割高。さらに船賃(前年比2倍)・保険(運賃の25-35%)・喜望峰迂回(+10-14日)がCFRに上乗せされ続ける。差し引きで真水CPIは下がるどころか+0.4〜1.3pt上方修正。封鎖が長期化するほど迂回が常態化し、修正幅が拡大する。

/ 03数量・金額 — 全シナリオ月次展開
数量=−真水CPIを全シナリオ厳守。名目は①〜④で±0%近傍(日本型成立)、Dのみ−3%超に沈み「名目維持」が物理破綻。タブで4ファクター切替。
真水CPI(単価) — 月次推移
/ 04インフラ独立レイヤー — 固定費の二重締め
電・ガス・水道・通信を体系化。「ショック連動か構造要因か」で性質が分かれる。いずれも固定費=削れないため、3要素モデルの変動費しわ寄せを悪化させる。
インフラ各分野の公式CPI寄与(pt, 全シナリオ共通)
電気ガス(燃調2ヶ月遅効)は夏に符号反転。水道は原油と無関係に構造上昇。通信は実績既計上。
電気・ガス(ショック連動) 水道(構造要因) 通信(実績)
電気・ガスショック連動
燃調(原油・LNG)が2ヶ月遅効で6月使用分から本格反映。4月のエネ寄与マイナスが夏に符号反転し、公式CPIを押し上げる側に回る。
水道構造要因・別軸
原油ショックと無関係に、老朽管更新・人口減で構造的に上昇。寄与は小さいが固定費=削れない性質が効いてくる。
通信実績・原油無関係
原油とほぼ無関係。4月実績の上昇は予測の上振れ要因ではなく実績ベースの底上げとして既にカーブに内包済み。

含意 — 固定費が二重に締まり、変動費しわ寄せが悪化

ショック由来(電気ガス)が夏に反転上昇し、構造由来(水道)が原油と無関係に独立進行。どちらも固定費=削れないため、3要素モデルで変動費へのしわ寄せが想定以上に深刻化する。④ピーク時で変動費−23.9% / 集中費目−25〜30%級(次セクション)。

/ 05変動費しわ寄せ — インフラ悪化版
固定費46%(住居・通信・保険・教育・光熱・必需食料・医療)は削れない。インフラ上昇で固定費が膨張すると、変動費(54%→52%)への削減集中がさらに深刻化する。
ピーク時 — 全体数量 / 変動費しわ寄せ / 集中費目
固定費は削れないため、全体−X%の削減は変動費に集中 → さらに自動車・娯楽・交際費に二次集中。

「全体−10%、たったそれだけ?」は決定的な誤解

最頻シナリオ②で全体数量−10.1%は穏当に見えるが、固定費が削れずインフラ上昇で固定費が膨張する分、変動費へのしわ寄せは−19〜20%、自動車購入・教養娯楽・交際費など特定費目では−30%超。家計は払う金額を変えないまま、家族旅行を中止し外食を減らし車の買い替えを凍結する — 「戦時経済型応答」。

/ 06検証ループ — 予測の自己採点カレンダー
実績が出るたびにシナリオ確率を再配分。5/29経産省石油統計速報結果まで反映済(V0.7更新)。
2026/5/22
4月全国CPI +1.4%
真水換算+2.5%=真水軌道。✓政策クサビ−1.08ptで説明完了。エネが+0.14pt押上げ転換の兆し。
2026/5/25-26
補正3兆円・電気ガス補助確定
✓7-9月補助(電気3.5/4.5/3.5円)で政策クサビ確定。ガソリン補助は6月末枯渇→補正でカバー。
2026/5/26
Brent先物$99へ下落
米イラン合意期待。ただし船賃・保険・現物乖離で日本着CFRは高止まり(本予測の核心)。
2026/5/29
5月東京都区部CPI速報
真水+3.1%(②)着地(燃調前)に整合。燃調本格反映は6/19の5月全国CPIで判定。
済 ★
2026/5/29
経産省石油統計速報4月分
ナフサ販売▲35.6%(予測▲37%)・生産90.7万kL(予測85)で完全実証。原油輸入407万kL(▲65.7%、1989年以降最少)、中東依存87.6%(▲6.1pt)、ガソリン▲10.9%。本予測の上流ショック想定が確報レベルで的中。
済 ★
2026/5/29
7月食品値上げ2,269品目発表
日経5/29:6月から倍増、価格転嫁ステージ入り。本予測の②6月以降CPI上振れ展開と整合。中流ショックの実証。
S級
2026/6/12
石油統計確報(令和8年4月分)
速報からの修正があれば反映。ナフサ・ガソリンの確報化で4月の上流ショックが最終確定。
S級
2026/6/15-17
日銀会合 / Warsh初FOMC
円相場→輸入物価→CFR→真水CPI。スワップ市場利上げ77%織込。
A級
2026/6/19
5月全国CPI
真水軌道(+3.2%, 全シナリオ共通)検証。財コアの前年比で波形仮説の反証可能性を担保。燃調本格反映前の最後の「静けさ」局面。
S級
2026/6月前半
米イランMOU署名 or 決裂
決裂→③④D側へ確率シフト。本予測最大の分岐点。合意確定なら夏以降−0.2〜0.3pt下方余地。
S級
2026/6末〜9月
ナフサ供給不足の確度判明
丸紅元社長「6月末〜不足」vs 政府「年越し可」。エチレン稼働率68.6%(1996来最低)、12基中6基減産。5/29速報で▲35.6%実証済み
S級
2026/6末〜7中旬
石油備蓄IEA90日ライン到達
原油版v0.2:節約率17%反映で90日到達は7月中旬(旧予測6月末〜7月初から2-3週間後ろ倒し)。節約お願いモジュール発動タイミングも7月→8月にシフトの可能性。
A級
2026/6/30頃
石油統計速報5月分
5月のナフサ・ガソリン・原油輸入の動向確定。中東バイパス供給の持続性、米国産ナフサ3倍化(135万kL)の実態確認。
/ 07振れ幅レイヤー — 予測式に入れない「未反映」5項目
本予測は構造把握に強く政治・心理・グローバルに弱い。式に組むと±3〜5ptのノイズで自壊するため、リスクバンドとして表示のみ。
① 海外経済との連動
米欧インフレ・利上げ波及/中国デフレ輸出。
② 心理・行動的増幅
狂乱物価・買いだめ・便乗値上げ。±3〜5pt
③ 政治判断
補助金復活(一部現実化済)、需要抑制要請、介入5兆円続編。
④ 為替・賃金上振れ
円170円超で+1〜2pt/春闘5.09%反映で+0.3〜0.5pt
⑤ 中東エスカレーション
シナリオD超(原油$200超)、直接衝突拡大。

予測の性格 — ボトムアップ型のミクロ積上げ予測

強み=構造把握(CFR→波形→3要素の機械的展開、実測値でキャリブレーション)。弱み=政治・心理・グローバル。上記5項目は本体予測に対する±3〜5ptのリスクバンドとして読む。V0.5以降、③政治判断のうち「補助金復活」が現実化し政策クサビに正式編入された(V0.6でも7-9月補助を本体に反映)。

/ 08CPI予測の根拠 — 係数・出典・前提の全公開
本予測の全数値が、どの実測データ・どの係数・どの前提から導かれたかを検証可能な形で明示する。すべて再計算可能。

A. 予測の基本構造 — 4層モデル

本予測は以下の4層を順に積み上げて公式CPIを導出する。各層は独立に検証・更新できる。

1CFR起点
原料(FOB)+船賃+保険+迂回
日本着の実投入価格
2波形伝播
上流→中流→下流→サービス
階層別減衰(実測)
3真水CPI
補助金抜きの素値
4シナリオ×月次
4政策クサビ
補助金・税制の控除
=公式CPI

B. 起点の根拠(2026/3 真水+2.0%)

項目数値出典・根拠
2026/3 真水コアCPI+2.0%総務省3月CPI。政府発表コア+1.8%に補助金寄与−0.2ptを戻した「真水」値
4月東京都区部コアコア+1.9%全国起点+2.0%とほぼ整合(検証済)
2026/2 日銀企業物価PPI182.9上流価格の起点指標

C. ★4月実績による検証 — 予測は外れていない

4月公式CPI実績は+1.4%(総務省5/22発表、市場予測+1.7%を下回る)。一見V0.3予測+2.5%から大きく外れたが、政策効果を戻すと整合する。

要素寄与出典
4月公式CPI(実績)+1.4%総務省。エネルギー−3.9%(電気−2.6/ガス−5.1/ガソリン−9.7)
政策効果の押下げ−1.08pt暫定税率廃止+電気ガス補助+高校無償化(私立授業料−68.8%)
実勢(真水換算)≈+2.5%1.4+1.08≈2.5 = V0.3予測と一致

本ダッシュボードの公式CPIは全シナリオで2026/4に+1.44〜1.47%に着地し、実績+1.4%とほぼ一致(◆アンカー)。これが二層構造(真水−クサビ)の妥当性を実証する。

D. 波形伝播の階層別減衰(実測値ベース)

供給ショックは上流から下流へ4-6ヶ月かけて段階伝播し、各層で減衰する。係数は実際の値上げ発表で裏取り済み。

階層値上げ率実測例(出典:日経・各社発表)
上流(原油・ナフサ・エチレン)+75〜100%エチレン$350→$700、ナフサ$600→$1,061。エチレン12基中6基減産・フル稼働3基(JPCA稼働率68.6%=1996年来最低)
中流(化学・樹脂・包材)+30〜75%信越塩ビ累計+30〜40%(2回目)、三菱ケミG酸化エチレン+130円/kg、東レ全品目緊急値上げ+サーチャージ(転嫁1ヶ月化)
下流(食品・建材・日用品)+15〜40%カネカ断熱材+40%、サンゲツ建材+18〜30%、TDB食品6月906品目・7月952品目
サービス(外食・交通)+5〜10%JR東+7.8%(普通)/+12%(定期)、マック・すき家

伝播弾性: 上流+100%上昇 → 真水ピーク+6.1%(②V0.6)。弾性係数 ≈ 0.095(各層の重み付け平均)。

▸ 弾性係数 0.095 の導出(各層の重み付け平均の内訳)

弾性係数は、層別の名目通過力(0.095)を起点に、原料費比率・転嫁率で減衰させ、②シナリオ着地で実現弾性(0.061)に収束する。0.095は減衰前の上限、0.061は着地後の実現値で、両者は同一プロセスの始点と終点。

① 層別の名目通過率(D欄の値上げ率を上流=100%基準に換算)

上流(原油・ナフサ・エチレン)+75〜100%通過率 1.00
中流(化学・樹脂・包材)+30〜75%(中央52%)通過率 0.52
下流(食品・建材・日用品)+15〜40%(中央27%)通過率 0.27
サービス(外食・交通)+5〜10%(中央7.5%)通過率 0.075

② CPIバスケット全体での加重(瞬時・物理上限)── 非感応品目47%は通過率ゼロで母数に算入

通過率CPIウェイト寄与pt
上流直撃(ガソリン等エネ一部)1.000.0454.50
中流経由(素材依存工業製品)0.520.0804.16
下流(食料・日用品・被服)0.270.2707.29
サービス(外食・交通)0.0750.1401.05
非感応(住居・教育・医療・通信等)0.000.4650.00

→ 瞬時加重弾性 0.170(=ショックが100%瞬時転嫁された場合の物理上限)

③ 実効化 ── 原料費比率(価格に占めるショック原料の割合)× 転嫁率(値上げに乗る割合)で減衰

瞬時寄与原料費比率転嫁率実効寄与pt
上流直撃4.500.900.953.85
中流経由4.160.550.851.94
下流7.290.350.751.91
サービス1.050.130.600.08

→ 実効弾性 ≈ 0.078(中間値)

④ ②シナリオ着地 ── 0.095と0.061の関係

0.095(名目ポテンシャル=通過力の上限)
  ↓ 原料費比率・転嫁率で減衰
0.078(実効弾性・中間)
  ↓ ②で早期解放を織込み、CFRを原油軌道に内包
0.061(②V0.6 実現弾性 = 真水ピーク6.1% ÷ 上流100%)

シナリオ別実現弾性(各ピーク÷100): ②0.061 / ③0.097 / ④0.121 / D0.187。CPIウェイト・原料費比率・転嫁率はD欄実測レンジと総務省2020年基準ウェイト概数からの整合値。名目弾性は0.078〜0.095のレンジで説明可能で、本予測は保守側(下限寄り)で運用。

E. ★V0.6改訂のCFR取り扱い — 旧V0.5係数からの統合経緯

V0.5までは原料(FOB)+船賃+保険+迂回をCFR独立要素として真水を上方修正していた。V0.6では上流ショックを原油価格軌道で時間可変化し、CFRを原油軌道の一部として内包。封鎖長期化シナリオでは原油$135-170の高止まりが、CFR的乖離も含めてピーク水準と時期に表現される。

輸送要素実測値出典
VLCC運賃(ピーク)$423,736/日Baltic Exchange/LSEG(3月、過去最高)
VLCC運賃(現在)約$10万/日Lloyd's List(5月初旬、前年同期の2倍で安定)
戦争保険料の比率運賃の25-35%市場推計。平時0.1-0.15%→停戦後でも0.3-0.5%(S&P Global)
喜望峰迂回+10-14日+3,500-4,000海里、実質船腹縮小(Paradox Intelligence)
現物vs先物の乖離$35IEEJ。Dated Brent現物$144.42 vs 1ヶ月先物$109.27(4/7)

係数の逆算: 船賃2倍 → CFRに占める輸送(約20%)×(2.0−1.0)=+20%上乗せ。うち旧V0.5で未織込の純増分を保守的に約1/3=上流+6〜7%相当と評価。V0.6では原油軌道に直接織込み済(弾性0.061)。真水+0.6pt(②)。封鎖長期化で迂回が常態化するため傾斜配分:

シナリオCFR上乗せ(ピーク)+水道旧V0.5→新V0.6
+0.4pt+0.03旧V0.5 7.67 → 廃止(確率ゼロ)(+0.37)
②最頻+0.6pt+0.04旧V0.5 10.14 → 新6.1 (−4.04)(+0.64)
+0.8pt+0.06旧V0.5 12.36 → 新9.7 (−2.66)(+0.86)
+1.0pt+0.07旧V0.5 15.57 → 新12.1 (−3.47)(+1.07)
D+1.2pt+0.08旧V0.5 20.28 → 新18.7 (−1.58)(+1.28)

F. 政策クサビの月次根拠(真水→公式の変換)

4月実績−1.08ptを起点に、補助金スケジュール実数で月次設計。燃調2ヶ月遅効で夏にクサビ縮小。

クサビ根拠
4月−1.08暫定税率廃止+補助+高校無償化(実績)
5月−1.0補助なし期。再エネ賦課金値上げ(3.98→4.18円)で押下げ縮小
6月−0.85燃調(原油LNG高)が6月使用分から反映開始→クサビ縮小
7月−0.7電気ガス補助復活(電気3.5円/kWh)だが燃調上昇と綱引き
8月−0.75補助最大(電気4.5円)で一時クサビ深く
9月−0.6補助(3.5円)+燃調ピーク
10月以降−0.35→−0.2補助終了→エネ寄与プラス転→暫定税率廃止の恒久分(−0.2)に収束

出典: 首相官邸5/25-26(補正3兆円、7-9月補助5000円、電気3.5/4.5/3.5円)、経産省、エネチェンジ・selectra(燃調2ヶ月遅効・賦課金)。

G. インフラレイヤーの根拠

分野性質根拠・出典
電気・ガスショック連動燃調2ヶ月遅効で6月使用分から反映。4月エネ寄与−0.31ptが夏に符号反転(総務省は4月時点で「エネで+0.14pt拡大」と既に記録)。関電は燃調上限到達
水道構造・別軸原油無関係。2046年までに全国96%で値上げ必要・平均+48%(EY Japan等)。2026年も静岡市最大50%・秩父51%・下関20%
通信実績・原油無関係4月実績+11.0%(前年値下げ剥落・端末高)。予測上振れ要因ではなく実績底上げ

H. 3要素モデルの根拠(数量=−CPI)

日本の家計は単価上昇時、名目支出を増やさず物量を削る。過去実証:

期間CPI実質消費名目
2014/4-12(消費増税8%)+3.1%−4.4%−1.0%
2023/4-12(CPIピーク期)+3.1%−3.0%+0.1%
2026/3(直近実績)+2.0%−2.9%−1.3%

賃金前提: 名目+2.5%固定(保守)。1974年は名目賃金+32.9%で踏ん張れたが今回は固定 → 数量=−CPIを厳守。変動費しわ寄せ: 固定費46%/変動費54% → 全体−X%は変動費−X/0.54%に集中。インフラ上昇で固定費48%に膨張すると−X/0.52%へ悪化。

I. シナリオ確率と限界

確率分布(oil_simulator 5/28準拠): ①5月末=0%(参考・廃止) / ②6月末30%(最頻) / ③7月末10% / ④9月末30% / D解放なし30%。合計100%。下振れ④+D=60%に悲観シフト。①除外の根拠: 5末まで数日・米発表でも開放に1ヶ月超→5月末開放は非現実的。「開放」は停戦合意でなく機雷掃海開始(物理的に中東直行が戻る時期)と定義。シナリオ別ピーク真水は②+6.1%(②) 〜 D+18.7% (旧V0.5は②+10.14〜D+20.28%)。各シナリオのカーブは確率変更の影響を受けない(確率は重み付けのみ)。

留保事項: (1)単価+10%超は1974年以来で前例なし、過去実例の単純拡大は要留保。(2)Dは数量=−CPIだと名目−4.1%に沈み日本型が破綻=臨界点として表示。(3)米イランMOU署名が本物なら②④Dの夏以降−0.2〜0.3pt下方余地。(4)未反映5項目(海外連動・心理増幅・政治・為替賃金・中東エスカレーション)は±3〜5ptのリスクバンドで式に非算入。

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